令和元年、荒島地区に生活支援協議体「未来あらしま」が誕生し、新たな居場所づくりをめざす「きないや部会」が立ち上がりました。「きないや」とは、「みんな~、いらっしゃいよ」という意味です。翌年には県立情報科学高校の調査研究班と連携し、全校生の2割が通学に利用する、無人のJR荒島駅待合室を、高校生の提案を活かして手作業でリノベーションし、装いを新たに「フリースペースきないや」と名付けました。長引くコロナ禍にあって、3年目の今年、多世代交流のできる新たな居場所として、地域(子ども)食堂『きないや食堂』がスタートしました。
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初開催となった10月15日は、地元農家やJAしまねやすぎ精米センターなどから食材の提供を頂き、ジビエや新鮮野菜を使ったカレーなどを子ども100円、大人300円のテイクアウトで提供。当日は開店前から行列ができ、台所を預かるスタッフもてんてこ舞いでした。「ジビエカレーが美味しくてビックリ。次も楽しみに待っているよ」、「ここで誰とでも食事ができる日が早く来るといいね」など、うれしい感想が寄せられ、手ごたえを感じ取っています。

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「きないや食堂」では、当初から連携を続ける同高校調査研究班が企画・運営するイベントを同時開催しています。10月は駅駐輪場で吹奏楽部員10人による第2回ミニコンサートを開催。さらに市内菓子店と共同開発したスイーツ販売も好評でした。11月はミニ動物園と「きないやカフェ」を、12月はクリスマスイルミネーションなどなど計画しています。研究班の卒業生が、どこかで地域づくりに貢献する人になってくれることを願っています。「きないや部会」+情報科学高校は、ステキなワンチームです!

 

安来市社会福祉協議会 https://www.yasugishakyo.com/

島根県立情報科学高校 http://johokoko.ed.jp/